葬儀費用
いったいどのくらいかかるのだろうか。コンビニでおにぎりを買うのは、価格が明示されているから安心だけど。 自動車を買うときは、税金や保険が入ってきて価格が明示されていても意外と諸費用が掛かるもの。葬儀もそのような感じですね。 パーツを個別に揃えて全体で料金が決まっていきます。
- 葬儀全体で総額いくらかかるのか気になるし、葬儀費用の相場も分からない。
- 調べると各葬儀プランと出てくるがそのプラン内ですべてが収まるのか(お寺、食事、返礼品など)
- 葬儀費用の支払いは誰が負担するのか。喪主?親族?
- 相続財産から差し引いて葬儀代金を支払うことはできるのか。
- 葬儀費用の支払いは現金のみか、クレジットカードでの決済も可能なのか。
- 身内が亡くなって急いでいるので明確な金額が出なくても大体のかかる費用を知りたい。
- 葬儀会社は、どこに頼めばよいのか、どうやって選べばよいのか。費用はどのくらい違うものなのか。
このような、問題が心配になってきます。
葬儀にかかる費用は 分割して調べると わかりやすい
・葬儀屋さんにかかる費用
・お寺さんにかかる費用
・食事にかかる費用
・お返しの品にかかる費用
・葬儀場・火葬場にかかる費用
この5つについてかける費用を決めれば、かかる費用が決まります。
葬儀屋さん10万円+お寺さん10万円+食事10円+お返し10万円+葬儀場・火葬場10万円 とすると、50万円になります。
このように、きれいに10万円ずつと行く場合はないと思いますが、こうするとわかりやすいですよね。
インターネットで、葬儀費用を検索すれば、火葬式18万円とか出てくると思います。これが葬儀屋さんにかかる費用となります。
葬儀にかかる費用は、ある程度予算を考えて、内容を選んでいきましょう。
葬儀屋さんにかかる費用
ホームページを検索すると出てきます。一部出てこない会社もありますので、気になる会社の費用を知りたい場合はその会社に資料請求しましょう。
最近ではプランを作ってある会社が多くあります。 昔々の葬儀は自宅で執り行うことが多かったため、そのお宅の大きさにより祭壇の大きさや装飾を決めるため、葬儀は一品生産でその都度、担当者が喪主様と詰めていく積み上げ形式でお見積もりを提示するパターンがほとんどでした。
それが現在では、葬儀場で葬儀を執り行うのがスタンダードになり、葬儀屋さん側でお客様のニーズの高い祭壇や商品を組み合わせ、プランを作成するようになってきました。これにより葬儀の打合せ時間が大幅に短縮できるようになりました。
プランができたことでお客様側だけでなく、葬儀屋さん側でも物凄く便利になりました。プランはある意味テンプレートです。そのため経験値の低いスタッフでも、お客様との商談が可能になりました。
昔々は2年程度の経験では、まだまだ商談など早すぎると言われましたが、このプランのおかげで1年も経過すればなんとなくお客様と商談が可能になったのです。
プランの中には、必要なものが入っていますので、お客様と詳細の打合せを漏らしていたとしても、基本的には問題なく執り行えるように仕組んであります。
葬儀屋さんにかかる費用は、
① 病院などの施設から搬送する費用・搬送するための車やシーツ布団の費用
② ご安置にかかる費用・ご安置室費用やドライアイスの費用と枕花の費用
③ 納棺にかかる費用・納棺士が行う湯かんやメーク、仏衣への着替えの費用と御棺の費用
④ 葬儀・式にかかる費用・祭壇に設営にかかる費用と運営にかかる費用
⑤ 死亡届の提出や葬儀場・火葬場の手続きにかかる費用
⑥ 消耗品にかかる費用・線香やロウソク、処置などの費用
① ~⑥までに係る、備品のレンタル、購入費用と手間代が葬儀屋さんにかかる費用となります。
お寺さんにかかる費用
お布施と呼ばれる、読経料、戒名料になります。お寺にお墓がある方は通常檀家とよばれ、そのお寺が菩提寺になります。
菩提寺がある方は菩提寺の意向によって葬儀が進んでいきます。戒名やお布施の金額も菩提寺によって様々です。
霊園にお墓がある方は、お付き合いのあるお寺があれば、そのお寺に連絡しますが、通常は喪主様の判断でお寺を選ぶことができます。こちらは葬儀屋さんから紹介してもらうこともできます。
仏式は、お寺さんを呼びますが、神式は、神官さんを呼びますし、カトリックは、神父さんを呼びますし、プロテスタントは、牧師さんを呼びます。
喪主様側でお付き合いのある導師がいらっしゃなくても葬儀屋さんで手配してくれます。
お寺さんにかかる費用は、様々です。読経でも、枕経、通夜、葬儀、初七日、釜前とご火葬までに何度もお経をあげる場合もあります。
また、戒名料も様々です。院居士・院大姉は高額ですし、俗名でしたらそのままですのでかかりません。
仏壇にお入りになっている、先祖に合わせる方が多いですが、最近では仏壇もコンパクト化してきています。
お寺さんと比べると、神官さんや神父さんは高額ではありません。
食事にかかる費用
通夜振る舞いや精進落としになります。葬儀の規模により大きく異なってきます。
通夜振る舞いは、読んで字のごとくお通夜に参列された方へ食事やお酒を振る舞うものです。故人の供養のため、通夜振る舞いの用意がある場合は立ち寄るのが礼儀とされています。
参列される方が多ければ多いほど費用は高額になっていきます。故人のお付き合いの多さで大きく変わっていきます。お付き合いの程度がわかるご友人にどの程度の人数になるか確認が重要です。
精進落としは、火葬中火葬場にて行うか、火葬後に場所を変えて行う場合が多いです。
こちらは、参列者全員に振る舞うものではなく、ご火葬に立ち会われる親族のほか親しい友人で執り行います。
お返しの品にかかる費用
葬儀に会葬された方へお渡しする品物(会葬御礼品)と御礼状の費用になります。こちらも参列される方が多ければ多いほど費用が大きくなります。また、お香典を持参した方にお返しする香典返しがあります。
香典返しは通常49日法要に合わせ用意するものですが、最近では葬儀の際にお返ししてしまう即日返しというお返しの仕方もあります。
香典が高額な方については、通常通り49日法要後に改めて香典返しの品を用意します。
葬儀場・火葬場にかかる費用
葬儀場についても費用はかかります。多くの著名人の葬儀が行われた東京都青山葬儀所は24時間で211万5千円かかりますし、都内に6か所の斎場を運営している東京博善の式場は24万8千円かかります。火葬料は7万5千円からで四ツ木斎場の貴殯館は28万円となります。
一部地域では、行政が運営している火葬場がありますので無料でご火葬できる地域もあります。
葬儀にかかる費用について、構成している項目について説明いたしましたがいかがだったでしょうか。費用の構成を考えるとどこに重点を置くかが見えてきたでしょうか。
葬儀費用の相場
日本消費者協会の調査によると全国平均は195万円。
葬儀費用一式 が121万円 このなかに葬儀屋さんの費用+お返しにかかる費用+葬儀場・火葬場にかかる費用が含まれています。
お寺さんにかかる費用 が47万円
食事にかかる費用 が30万円
テレビCMをしている、日本一選ばれている葬儀ブランド “小さなお葬式”の場合
・小さなお別れ葬 119,000円
・小さな火葬式 159,000円
・小さな一日葬 299,000円
・小さな家族葬 399,000円
・小さな一般葬 599,000円
となっています。
そして同じくテレビCMをしている、顧客満足度No.1“よりそうのお葬式”の場合
・よりそう火葬式 直葬プラン 113,000円
・よりそう火葬式 標準プラン 158,000円
・よりそう家族葬 一日プラン 298,000円
・よりそう家族葬 二日プラン 398,000円
・よりそう家族葬 華やかプラン598,000円
となっております。
そしてテレビCMをしていない、礼を尽くす心を大切にします“イオンのお葬式”の場合
・イオンライフの火葬式 185,000円
・イオンライフの一日葬 325,000円
・イオンライフの家族葬 460,000円
・イオンライフの一般葬 655,000円
となっています。
葬儀費用の全国平均よりも大幅に安い価格でプラン設定されていることがわかります。
価格、プランが明確になっていますので費用を気にされる方は、こちらから選ばれると良いです。プランの祭壇が定型になっているものが、ほとんどですので規模の大きな葬儀を検討されている方には向いていません。
個性を追求したい、オリジナルな葬儀にしたい方はお近くの葬儀社に問い合わせされると良いです。
葬儀プランの費用は10万円から300万円を超える豪華なものまで、いろいろとあります。全国平均の葬儀費用とテレビCMをしているブランドの費用を頭に入れて進めれば、過剰な見積もりにはならないです。ご自身のニーズに合ったプランをお選びいただくとよいです。
葬儀費用は安い方が良いのか
相続税がかかる場合
法定相続人が妻一人子二人の場合、三人。 3,000万円+1,800万円=4,800万円です。
4,800万円以上相続財産がある場合、相続税の申告が必要になります。その際、葬儀費用はマイナスの財産とすることができるのです。不動産を所有している場合、相続財産は意外とあるものです。
相続税が多くかかる方は、葬儀費用にシビアにならなくても節税対策になってしまうのです。
会社役員の葬儀費用の場合
社葬として執り行う場合は、会社の損金として計上することができます。認められる費用は、祭壇などの葬儀料金・式場使用料・お寺さんへのお布施・バスやタクシー料金・新聞広告・会葬礼状・写真ビデオ撮影料金・スタッフの食事代・警備員等があります。通常遺族が負担するべき、戒名料、仏壇・本位牌、遺族の香典返し、法事、墓地・墓石、診断書などの書類手続き費用は認められる費用ではありません。
葬儀は節税対策をしていなかった方の、最後の節税対策となります。簡素にしすぎて後悔しないよう財産を確認してプランを見つけましょう。
葬儀費を払うお金がない場合
故人が亡くなると、銀行口座は凍結されお金が引き出せなくなります。葬儀費用を準備していた場合は良いですが、お金がない。という場面がおきます。故人の口座からお金を引き出すには遺産分割協議書を金融機関に届ける必要がありました。が遺産分割協議は遺産を調べたりいろいろと段階を踏まないと進みません。分割の協議も必要です。ということで、民法が改正され、法定相続人であれば法定相続分の3分の1まで(上限150万円まで)金融機関から引き出せるようになりました。これで少しは安心ですね。
葬儀費を現金ではなくカードで払いたい場合
キャッシュレスの時代になってきていますので、カードが利用できる葬儀社も多くなってきています。こちらについては問い合わせが必要になります。また、カード会社によっては金額の上限金額があり利用できないこともあります。また、キャッシュレスアプリでもメルペイですと上限金額が高いので葬儀費用の支払いも可能なことがあります。1日の上限金額が10万円、20万円ですと葬儀費用の支払いには利用できませんので事前にご確認してください。
葬儀費用の清算のタイミング
葬儀費用は、費用が確定していおる場合は当日現金精算が基本です。カード払いOKのところや、銀行振り込みOKなど葬儀会社で異なります。一般葬のなどの場合は、参列者の人数により返礼品や、飲食費用が異なることから葬儀終了後、二~三日を目安に葬儀会社が請求書を持参します。遅くとも一週間以内費用を支払います。
葬儀会社はどこに頼めばよいか
インターネット検索
インターネットの時代です。ネットで検索すると出てきます。口コミを参考にして選ぶと失敗を防ぐことができます。
Googleマップで検索
Googleマップで検索すると、近い会社から表示されます。近くに店舗がある会社の方がアフターサービスを含め勝手が良いですね。
新聞折込などの広告から選ぶ
葬儀プランが掲載されたチラシも投函されていると思います。気になる会社がありました、ホームページを確認し、特色を見てみて相談されると良いです。
万が一に備えあらかじめ、葬儀社について調べ2・3社と事前の相談をしておくと安心です。病院でお亡くなりの場合、病院と提携している葬儀社があります。病院と提携している葬儀社は、病院との信頼関係があるため品質は期待できます。
良い病院で料金や第一印象が良い葬儀会社でしたら安心して依頼できます。いづれにしても、見積もりを確認し、葬儀会社スタッフの第一印象が良いようでしたら安心して依頼してよいでしょう。
葬儀を安くすませるには お寺さんを呼ばない 食事をしない お返しの品を出さない
これです。
葬儀屋さんにかかる費用が ”小さなお別れ葬””よりそう火葬式 直葬プラン”
火葬場にかかる費用が ”23区内で東京博善を利用した場合”
究極の ナシ ナシ です。 対面もしないですし、遺影写真もつくりません。
小さなお別れ葬 113,000円 + 東京博善 最上等 75,000円 = 188,000円です。
これは 生活扶助の葬祭費 209,000円 より安いのです。
安いのが良いか 普通が良いか 高いのが良いか 考えておきましょう。
葬儀の香典 書き方?相場?袋の種類?葬儀に行く前に知っておきたいこと